月商○○万円の落とし穴。ハンドメイド作家の労働時間。

月商という甘い言葉に惑わされるな
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いつもね、ハンドメイド作家応援隊として記事を書いているけど、今回はちょっと趣向を変えてみた。

たまに出会うハンドメイド作家さんでね「ハンドメイドで自立したい」とか「だんなの給料を超えるのが目標」なんてお話ししてくれる方がいるんだ。

目標があって取組んでて素晴らしいな~と思う反面、ちゃんと計算できているのかな?って心配になることがあって。

現実を、正しく理解したうえで遠回りすることなく目的地に辿りついてほしいな。と思って記事を書きます。

昼間のテレビをあんまり見る機会がないんだけど、

ハンドメイド作品を作ってこれくらいで売れました!なんていう企画モノをたまに見ることがあります。

ハンドメイド作品を作って在宅でお小遣いを稼ごう!なんている企画もね。

家庭の状況で、外に働きにいけない方が、特技を生かして在宅でおしごとができる。のはいいよね。

実際わたしもそうだったし。

特技を生かして周りの人の役にたっていた。という実感があるし、その延長からハンドメイドのサイトを始めているしね。

とにかく好きでやっていたから、一日中作品を作っていても全然苦じゃなかったし、逆に楽しくて仕方なかった。

ただね、「ハンドメイド作品を売って月商○○万円」なんていうコピーに踊らされて、お金儲けありきで取組むと落とし穴にはまっちゃうんじゃないかな??なんて危惧しています。

以前も別の記事で書いたけど「月商○○万円」って響きとしてはとても魅力的なんだけど、月商の中には材料費や経費が含まれているんだよね。

たとえば月商20万円あっても、経費を差し引いたらもしかしたら純利益は2万円しかないかもしれない。

月商というのはただ単に「売上」であって「利益」ではないんだよね。

(売上と利益の違いについてはこちらの記事で書いてます。)

だから作品を作るにしてもちゃんと原価計算をしないといけないし

サイトに掲載して「よし!!ハンドメイド作家デビュー」なんて意気込んでもすぐに’入れ食い’のように売れるとは限らない。

売れるような魅せ方も必要だし、魅力的な商品説明文も必要。

星の数ほどあるハンドメイド作品の中から見つけてもらうためのブランディングや、SNSなどを使って宣伝する工夫だって必要なんだ。

マーケティングの知識ってやつが少なからず必要になってくる。

根本に「好き」があってやっているなら、写真の撮り方にしても、商品の説明文にしても自分で創意工夫して、調べて、だんだん上達もしてくるけど、

先に述べたように「お金儲け」がモチベーションの場合は途端に嫌になっちゃうかもしれません。

ハンドメイド作家さん向けのコンサルタントもいるので、ブランディングがうまくいって、それまでと同じ作品を作っていてもどんどん売れるようになることだってある。

ただね、ちょっと考えればわかることなんだけどね。たくさん売れるようになると、たくさん作らなければいけなくなるの。

「先月は月商100万でした。でも作品が全部売れてしまって在庫がないから、今月の売上は0です。」では、意味がないでしょ。

売れると嬉しいよね。

でも毎月毎月売上を上げ続けるには、作品をずっとずっとコンスタントに作る必要が出てくる。

たとえばね、1万円の作品が、月に100点売れたら月商100万にはなるよ。

その作品一つ作るのに3時間かかるとしたら、1か月一日も休まず、毎日10時間は制作に費やさなければいけないんだよね。

これでね、利益が50万とかならまだいいかもしれない。

でも利益が10万だとしたらどうだろう??

月に300時間労働して、手元に残るのはたった10万。

月商○○円なんていう聞こえのいい言葉に踊らされないようにしようね。

本気で月商○○円。純利益を○○円っていうところに辿りつきたいのであれば、外注などの仕組み作りも同時に検討していかないと、自分の身体を壊しかねないよ。

目標があるなら、掛かる制作時間や材料費などの数字の部分を、一度しっかりと洗い出して計算してみること、ダイジです。

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