オーダーメイドで受注することは在庫を持たないというメリットもありますが、デメリットも当然あります。
有名なコーヒー店「○ターバッ○ス」や、サンドイッチの「○ブウェイ」などの注文のスタイルを想像してみてください。
○ターバッ○スに初めて入ったときって、注文の仕方が難しくて困惑しませんでしたか?
始めの一歩が難易度が高くて、その一歩目ってどきどきしますよね?
実際、「店舗名 注文」で検索するとたくさんHOW TOが出てくる位です。
○ターバッ○スは、既に一つのブランドとして認知されているので、最初の一歩のハードルが高くても、やっぱり魅力的で、お客さんは当然たくさんきます。
ハンドメイド作家の場合はどうでしょうか?
オーダーメイドの事例を挙げてみます。
【事例.1】
<オーダー内容>「あなたの思い出のお洋服をリメイク!くまのぬいぐるみを作ります」。
ぬいぐるみの写真掲載あり。(ぬいぐるみの横にサイズ比較用にスマホを置いた写真もあり)
<オーダーの詳細> 料金/オーダー制作料金○○円。サイズ/全長○○㎝。送料込。 当方まで布を送っていただく送料はお客様の負担となります。
<納期>当方到着後10日~2週間ほどで発送いたします。
<お客様の声>
北海道○○さん ・・・・・・・
東京都△△さん ・・・・・・
<※注意事項>
くまちゃん本体を作るために、お送りいただくお洋服では足りない場合は事前連絡のうえ、当方で用意した布を利用させていただくことがあります。またはくまちゃんのサイズ自体を縮小する場合があります。送っていただいたお洋服が届いた時点でご連絡いたします。
シンプルですよね。布を送る⇒連絡くる⇒届く。完成したくまちゃんもイメージしやすいしオーダーの道筋も出来ているので、興味があったら「頼んでみようかな」って思えます。
【事例.2】
<オーダー内容>「着なくなった洋服をぬいぐるみにリメイクします」。
サイトには見本のぬいぐるみの写真が1点あり。
<オーダーの詳細>くま以外に、きりんとうさぎも作れます。ご希望をお知らせください。
リメイクに使用する洋服のサイズによって出来上がり寸法は異なります。
<オーダー制作料金>基本料金○○円+送料(+当方で用意した布代*)
( *)こちらで用意する材料費が別途かかる場合があります。(布が届いたのちに連絡します)送っていただいた布が、リメイクするために足りない場合はこちらで雰囲気にあった布を用意します。
その他、目のパーツなども、こちらに届いた布を見て判断します。
当方まで布を送っていただく分の送料はご負担ください。
<納期>気ままに自分時間で制作しているので、忙しい時はお届けまで1か月程かかる時もあります。お問合せください。
って、「おい!!」って突っ込みたくなりませんか? 信頼して頼んで大丈夫かな?と不安になると思います。
既に自分のメディアがあり、どんな作品を作っている人なのかと認知されているクリエーターがオーダーメイドの受注を開始した場合、ファンの方や一度購入したことがある方なら、完成品のイメージもつきやすく、発注もしやすいかと思います。
注文の難易度が高く、しかもいつ届くのかもわからない。そもそも信用していいのかも怪しい。無名のハンドメイド作家が、オーダーメイドで受注を受けようとするのって、お客さんの立場で考えてみると難しいな~って思いますよね。
オーダーメイド販売から始める事を考えているなら、お客さんに不親切にならないように結果が見えるような提案と、そして信頼と実績が見えるような工夫が必要です。
まだ実績がない段階であれば、まずは身近な人からでもオーダーの依頼を受けて「お客様の声」という形で実績を載せていく。実績という信頼を積み上げていくことが大切です。
わたしたちがハンドメイドサイトを始めたばかりの頃、数点子ども服を作ってサイトに掲載していましたが、売上のほとんどはオーダー制作でした。
ママ友の口コミから広がっていったので、サイトに掲載している子ども服をサンプルとしたオーダー依頼が多かったんです。既にある商品を基本として、サイズ違い・布違い・または同じデザインで大人の服というオーダーの依頼です。
オーダーを全面に出していたわけではなかったのですが、結果オーダーが多かったんです。オリジナルの子ども服がサイトに載っており、その延長線上の物をイメージしやすかったからだと思います。また実際の作品を見て頂いているので、最初から製品の完成度という点で信頼を得ていたという点もあります。
作品のクオリティという信頼、そして完成のイメージがわかないものに、わざわざリスクと取って注文する方は少ないと思うのです。
在庫を持ちたくないからという理由だけでオーダー制作を検討しているのでしたら、以上のようなデメリットを理解したうえで見せ方を工夫するなどしていくのが望ましいでしょう。
もしオーダーメイドを中心にと考えている場合は、お客さんが注文しやすい道筋を作ったり、結果をイメージしやすい環境を用意することが必要です。
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